中国経済の低迷に出口が開けているとは言い難いが、今年に入って見え始めた抑制的なマクロ経済政策からの転換路線は、9月以降に相次いで打ち出された積極的な金融・財政政策に一層顕著に見て取れる。ただし、これによる需要拡大が設備投資に向かうのであれば、需給ギャ ...
去る10月、習近平中国国家主席は石破茂新首相に祝電を送り、日中「戦略的互恵関係」を推進したい旨を伝えたという。求心力が回復しない習政権にとって、外交は国内を安定させるカギでもある。その最大テーマである米中関係は台湾問題が核心だが、ここでの日本のレバレ ...
共和党のドナルド・トランプ前大統領と民主党のカマラ・ハリス副大統領が争う アメリカ大統領選 ...
米共和党の大統領候補であるドナルド・トランプ氏と民主党候補のカマラ・ハリス氏は、両者ともにエネルギーの生産拡大と価格抑制を目指している。だが、環境負荷へのアプローチには核心的な違いがある。次の大統領がどちらになるかによって、インフレ抑制法や発電所建設 ...
10月27日の衆院選は、自民党は公示前から56議席減、自民・公明両党でも過半数割れという結果になりました。歴史的大敗なのは事実ですが、「石破茂総理は憲政の常道に従い辞任せよ」と迫るメディアの議論はどこか空回りの印象があります。内閣支持率は急落ながら、 ...
橋本英二社長が会長兼CEOに就く人事が発表された今年1月、同氏を次期経団連会長に推す声もあり、日本製鉄にはお祭りムードが広がった。業績は2022年3月期からV字回復、昨年末に発表したUSスチール買収もメディアは好意的に取り上げた。だが、あれから10カ ...
黒海とカスピ海を結ぶコーカサス山脈の南側にあるジョージア、アゼルバイジャン、アルメニア3カ国は、ユーラシア大陸の南北街道と東西街道の十字路だ。南北はロシアとイランを結び、その先に海路を経てインドの巨大市場も控えている。そしてカスピ海と黒海を繋ぐ東西の ...
歴史的大敗でも石破茂総理は続投に意欲的、「2000万円問題」責任者の森山裕幹事長も退任を否定した。野党の利害が一致せず、非自民政権成立の可能性は低いとみるからだが、党内にも退陣を求める声は少なくない。11月7日召集が有力な特別国会で仮に首班指名を乗り ...
一般的には「アゼルバイジャンは強権国家、アルメニアは民主国家」とイメージされるが、アルメニア国内ではパシニャン政権の強権化に対する不安感が強まっている。また南コーカサス地域をめぐっては、従来のロシアと欧米の影響力争いのみならずトルコが積極関与に舵を切 ...
かつてのソ連に君臨した6人の悪党たちの足跡から、ロシアという特異な共同体の正体を浮き彫りにする好評連載第10回。ブレジネフ時代の末期、KGB議長アンドロポフが進言したアフガニスタン侵攻によって東西デタントは吹き飛んだ。ブレジネフの死に伴い権力を握った ...
「BRICSは多くの国にとっての保険のようなもの」との指摘も[BRICS首脳会議の歓迎式典で習近平・中国国家主席を迎えるウラジーミル・プーチン露大統領=2024年10月23日、ロシア・カザン](C)AFP=時事 10月2… ...
アルメニア南部の国境沿いにあるダヴィット・ベック村は、第1次・第2次紛争中にアゼルバイジャン軍から計6回の砲撃を受けた。訪問した民家の塀には、ロケット弾の破片だという金属の筒が掲げてあった。アゼルバイジャンはナゴルノ・カラバフを制圧した昨年9月以降も ...